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文書番号:700062
※ この情報は、2007 年 4 月現在のものです。
スパイウェアをやっつけよう!
もし、あなたのパソコンにこっそりと知らないプログラムが入り込み、迷惑な広告を次々に表示したり、個人情報を第三者に送っていたら・・・。
そんな「スパイウェア」の存在が最近、クローズアップされています。

自分は大丈夫と思っていたら大間違い。
気づかないうちにパソコンに侵入し、情報漏えいやシステムダウンを引き起こすスパイウェアは、もはやウイルスと並ぶ脅威になりつつあります。

ここでは、スパイウェアとは何か、代表的なスパイウェアの例、そしてスパイウェアへの正しい対策法をご紹介します。

スパイウェアってなに?


スパイウェアとは、コンピュータ内部からインターネットに対して情報を送り出すソフトウェアの総称です。
一般的には、そのようなソフトウェアがインストールされていることや動作していることにユーザーが気づいていない状態で、自動的に情報を送信するソフトウェアをスパイウェアと呼んでいます。

これらのすべてが悪質なソフトウェアというわけではありませんが、スパイウェアの中には、明らかに情報を盗み取ることを目的として、ユーザー名やパスワード、メールアドレスといった個人情報を送信する機能を持つものもあり、インターネットに接続しているコンピュータにとって、セキュリティ上の大きな問題になっています。
スパイウェアのインストール経路は、おもに次の 2 種類に分類することができます。
  • ユーザーがインストールしたソフトウェアに組み込まれているもの
  • ユーザーの知らないうちに、自動的にインストールされてしまうもの
このうち、ユーザーがインストールするソフトウェアに組み込まれている場合には、そのソフトウェアの開発会社に、ユーザーの利用状況や障害情報などを送信することを目的としていることが多く、個人情報を収集することが目的ではないため、ユーザーにとってはそれほど大きな脅威になることはないかもしれません。
また、この場合のほとんどは、ソフトウェアの「使用許諾契約」に情報を送信する機能を組み込むといった旨の説明が記載されており、これに「同意」することでソフトウェアをインストールできるかたちになっています。

しかし、インターネットで公開されているフリーウェアなどと共に、知らないうちにスパイウェアをインストールしてしまうソフトウェアや、Web サイトを閲覧しただけでダウンロードされてしまう ActiveX コントロールなどのスパイウェアについては、ユーザーは自分のコンピュータに含まれるどのような情報が誰に対して送信されているかということさえわからない可能性があります。

スパイウェアが原因で起こりうる現象

以下のような現象が起こっている場合、スパイウェアやアドウェアなどがコンピュータにインストールされている可能性があります。

・何の操作もしていないのに、突然ポップアップウィンドウが表示されるか
・Web ブラウザのホームページが知らないうちに変更されている

・[お気に入り] フォルダに登録した覚えのない Web ページが 追加されている

・覚えのない新しいツールバーがブラウザに追加されている

・コンピュータの動作が遅くなり、場合によってはフリーズしてしまう
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代表的なスパイウェアの例


代表的なスパイウェアの例としては、オンラインバンキングのユーザー IDやパスワードからクレジットカード番号までユーザーのキーストロークをすべて記録する「キーロガー」、フリーウェアやファイル共有ツールに付随しポップアップ広告を表示させたりオンライン活動履歴を収集したりする「アドウェア」、hosts ファイルや Web ブラウザの設定を書き換えユーザーが意図しないサイトに誘導する「ブラウザハイジャッカー」などがあります。
また、広告料金を稼ぐバナーなどを表示する「アフィリエイトグラバー」、ダイヤル Q2 などに接続させる「ダイヤラー」、外部からの侵入を導く「バックドア」、不正侵入のための「ハッキングツール」、悪意のない「ジョークプログラム」なども広義スパイウェアとされる迷惑プログラムです。

ウイルスが愉快犯または技術力の誇示を目的とし、拡散によって巻き起こされる騒ぎそのものを狙いとするところが大きいのに対し、スパイウェアは金銭的利益を得ることを明確な目的としています。
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Windows Defender で検出しよう


スパイウェアによる被害が急増している状況を受けて、マイクロソフト社はスパイウェア対策ソフト「Windows Defender」をリリースしました。
これは、Windows Vista には標準で搭載されているものですが、Web サイト上でも配布されており、Windows XP SP2 ユーザーもご利用いただけます。
Windows Defender は、スパイウェアなどの迷惑ソフトウェアが原因で発生するポップアップ表示、パフォーマンス低下、セキュリティ上の脅威からコンピュータを保護することで生産性の低下を防止する無償プログラムです。
スパイウェアの侵入を常時監視するほか、パソコンのハードディスクをスキャンしてスパイウェアの有無を調べることができます。

これだけでスパイウェアを完璧にシャットアウトできるわけではありませんが、現在何も対策を講じていない方は、Windows Defender を利用されることをお勧めします。
Windows Defender をインストールしたら、さっそくコンピュータをスキャンしてみましょう。
なお、Windows Defender はインストール時、毎日深夜 2 時に自動的にクイックスキャンを行うよう設定されています。
夜パソコンの電源を落とす方は、以下の文書をご参照のうえ、昼の時間などに設定を変更されることをお勧めします。
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予防するには


スパイウェアの侵入を未然に防ぐには、セキュリティに対する高い意識が必要です。
一度寄生させたら、検出と削除が難しいスパイウェア。
情報漏えいや高額請求などで取り返しのつかない事態になる前に、次のことを心がけましょう。

スパイウェア対策ソフトを利用し、定期的に定義ファイルの更新やスパイウェア検査を行う
スパイウェア対策ソフトを利用することで、スパイウェアの侵入や実行を抑止することができます。
対策ソフト本体や定義ファイルを常に最新の状態にしておくことが大切です。

怪しい Web サイトを閲覧しない
悪意のある Web サイトでは、サイトを閲覧しただけでスパイウェア等をインストールされる場合があります。
検索エンジンで検索された怪しげなサイト、迷惑メールやポップアップメッセージに記載された怪しいと思われるサイトには近づかないほうが賢明です。
必要ならば、後述するブラウザのセキュリティ設定を強化してから閲覧してください。

信頼できないソフトウェアやファイルをダウンロードしない
無料のダウンロードソフトに組み込まれていることも多いスパイウェア。
ほとんどのユーザが使用許諾書を読まずに [同意する] ボタンをクリックしてしまうことを利用して、インストールを承認させます。
提供元の信頼性に疑問がある場合は、むやみにダウンロードをしないことをお勧めします。

Windows Update は欠かさず行う
セキュリティホールが修正されていないコンピュータは、警告画面が表示されることなく、自動的にスパイウェアをインストールしてしまったり、メールに組み込まれたスパイウェアのプログラムを勝手に実行されるなどの危険があります。
Windows Update を小まめに行うことで、これらの被害を未然に防ぐことができます。
使用ブラウザのセキュリティ設定を見直す
ご使用のブラウザのセキュリティ設定を見てみましょう。
セキュリティレベルが「低」の場合、スパイウェアの侵入を許す危険性が高くなります。すぐに「中」に設定し直しましょう。
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関連情報

以下の参照したいタイトルをクリックすると詳細を確認することができます。

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