Windows Vista の環境依存文字ご使用上のご注意について
文書番号:104084
最終更新日:2007/3/14 17:45
Windows Vista に搭載される、標準フォントで採用された『JIS X 0213:2004』(JIS2004)に対応した環境依存文字フォントを使用するうえでの注意事項を教えてください。
ここでは、Windows Vista より採用された新しい文字フォントを使用するにあたり、ご注意いただきたいことを解説いたします。
Windows Vista には、標準フォントである「MS ゴシック」、「MS 明朝」、さらに新開発の日本語 ClearType フォントの「メイリオ」から日本工業規格で定められた『JIS X 0213:2004』(JIS2004)文字セットに対応した書体のフォントが搭載されることになりました。
このことにより、以前のフォントである「JIS X0208」(JIS90)文字セットを搭載した機器 (Windows XP 以前の OS を搭載したパソコンなど) との間での、メールや文章データのやり取りなどの際に、「文字が正しく表示されない」や「別な文字で表示される」、「英数字で表記される」などといったいわゆる「文字化け」と言った問題が発生する恐れがでてきました。
そこで、今回 Windows Vista で採用された『JIS X 0213:2004』(JIS2004)や、新たに追加された文字フォントを使用するにあたっての注意事項についてまとめましたので、以下の各項目の解説をご参照ください。
今回、Windows Vista が採用した『JIS X 0213:2004』(JIS2004)とは、2004 年 2 月に経済産業省より発表された『JIS 漢字コード表の改正について』により改正された JIS 漢字コード表であり、2000 年 12 月の国語審議会答申で確立された印刷標準漢字字体と整合する目的により制定された日本工業規格の最新規格の日本語文字コード規格となります。
【補足】
● 『環境依存文字 (Unicode) 』とは?
『JIS X 0213:2004』(JIS2004)で今回追加されたJIS第三水準/第四水準漢字のことです。
ご使用される文字が環境依存文字 (Unicode) かどうかを確認する方法は、文字入力をし変換候補を表示した際、環境依存文字 (Unicode) である場合はその候補のすぐ右脇に「環境依存文字 (Unicode)」と表記されます。
ここでは、Web システムで環境依存文字 (Unicode) を使用した場合の注意事項の例として、Prius Q&A サーチを使った場合の問題を紹介します。
発生する現象
Prius Q&A サーチのフリーワード検索で「インターネットに繫がらない」と入力し、検索を行ったところ、検索結果で「インターネットに繫がらない」と文字化けして表記されてしまい、このように正しく検索結果が得られないことが発生する可能性があります。
検索前のフリーワード検索窓に「インターネットに繫がらない」と入力した画面
検索結果で「インターネット繫がらない」と文字化けして表記された画面
原因
これは、Web システムが環境依存文字 (Unicode) に対応できていないために正しいデータのやり取りができず、このような文字コード表記にてエラーを返してしまっていることが原因となります。
対処方法
Web システムなどをご使用いただく際に、このような現象が発生しましたら、環境依存文字 (Unicode) のご使用はお控えください。
この場合には、「インターネットに繋がらない」という、環境依存文字 (Unicode) ではない従来使用していた文字で検索を行っていただくことで、正常に検索結果を得ることができます。
今回の『JIS X 0213:2004』(JIS2004)規格文字フォントの変更や採用した経緯などについては、社団法人電子情報技術産業協会やマイクロソフト社から発信された情報より、詳細をご確認いただけます。
以下のリンクをご参照ください。
社団法人電子情報技術産業協会 「JIS X 0213:2004規格対応による文字フォント変更について」
Microsoft 社 「JIS X 0213:2004 対応と新日本語フォント「メイリオ」について」
文書番号 104262:Windows Vista で文字が正しく表示されない場合の対処方法