文書番号103840：ワイヤレス LAN 製品利用時のセキュリティに関する注意事項

ご質問

ワイヤレス LAN 製品を利用するにあたり、セキュリティに関して注意しなければならない点があれば教えてください。

ここでは、ワイヤレス LAN 製品利用時のセキュリティに関する注意事項について説明します。

ワイヤレス LAN は、LAN ケーブルを使用する代わりに、電波を利用してパソコン等とワイヤレスアクセスポイント間で情報のやり取りを行います。

面倒な配線をする必要がなく、電波の届く範囲であれば自由に LAN 接続が可能であるという利点がありますが、その反面、以下のような問題点もあります。

通信内容を傍受
ワイヤレス LAN でデータを送るために使用される電波は、第三者によって傍受される可能性が高くなり、データの内容を盗み見られる危険性があります。
ワイヤレス LAN の不正利用
ケーブルに接続しないとネットワークにアクセスできない有線 LAN とは異なり、ワイヤレス LAN ではその電波が届く範囲であればどこからでもワイヤレス LAN ネットワークにアクセスできるため、第三者が不正に利用することができてしまいます。

現在、一般的なワイヤレス LAN 機器では、ユーザーが簡単に設定できるセキュリティ機能を持っています。
セキュリティに関する設定を行うことで、上記問題が発生する可能性は少なくなります。

ワイヤレス LAN を安全に利用するために、以下の 3 つの対策を行ってください。(ワイヤレス LAN 機器によっては対策を行えない場合もあります。)

【補足】
以下の説明文の「親機」とはワイヤレス LAN のアクセスポイント (ブロードバンドルータなど) を指し、「子機」とはワイヤレス LAN 機能が搭載されている Prius を指します。

暗号化 (親機と子機の両方で設定)
通信内容の傍受を防ぐため、送受信するデータを暗号化してデータを盗み見られないようにします。
データの暗号化形式には「WEP」や「WPA」などがあり、ワイヤレス LAN 機器によって対応している暗号化形式が異なります。
SSID 非通知 (親機で設定)
ワイヤレス LAN の不正利用を防ぐための処置です。「ステルス機能」と呼ばれることもあります。
ワイヤレス LAN の親機から発せらせる電波に親機を特定する情報を含まないようにして、親機の存在 (ワイヤレス LAN ネットワークの存在) を隠します。
MAC アドレスフィルタリング (親機で設定)
ワイヤレス LAN の不正利用を防ぐための処置です。ワイヤレス LAN の親機に登録した端末 (パソコン/ワイヤレス LAN カードなどの子機) 以外からのアクセスを遮断します。

「SSID非通知」と併せて対策することで、不正利用を二重にブロックできます。

● 子機側の SSID、WEP キー設定例

ワイヤレス LAN 機器のセキュリティに関する設定は、機器によって異なります。ワイヤレス LAN 機器に付属されているマニュアル等をご覧のうえ、行っていただくようお願いいたします。

また、設定に関するご不明点などに関しては、ご利用のワイヤレス LAN 機器メーカーまでお問い合わせください。