氏名や住所、電話番号のほか、クレジットカード番号や暗証番号などを入力する必要のある Web サイトが、信頼できるものであるかどうかを判断できれば、フィッシング詐欺に遭う可能性は大幅に低くなります。
フィッシングサイトを見分けるために知っておきたいポイントを 4 つ紹介します。
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鍵マークを確認
Internet Explorer 6 ではブラウザ右下部のステータスバーに、Internet Explorer 7 ではアドレスバーの右横に、「鍵マーク」があるか確認します。
このマークは、SSL (Secure Sockets Layer) という暗号化技術が使用されていることを証明するものです。
SSL は暗号化だけではなく電子証明書という身分を証明する機能も備わっています。
インターネットバンキングなど重要な情報を扱うホームページの ID やパスワードを入力する画面では、ほとんどこのマークが付いています。
個人情報を入力する際は、このマークが表示されているかどうかを確認してください。
ただし、個人情報を入力する Web サイトであっても、鍵マークがない場合もあります。
必ずしもフィッシングサイトとは限りませんが、情報の暗号化が行われないため、悪意のある第三者が情報を盗み取る可能性は高くなってしまいます。
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ブラウザのアドレスバーを確認@
通常、前述の SSL による情報の暗号化を行っている Web サイトのアドレスは、「http
s:// 〜」で始まります。
フィッシングサイトの中には、アドレスが「http://XXX.XXX.XXX.XXX/〜」(X は 0 〜 9 までの数字 = IP アドレス) と表示されるものがあります。
IP アドレスが入っている Web サイトのすべてがフィッシングサイトというわけではありませんが、個人情報の入力には注意が必要です。
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ブラウザのアドレスバーを確認A
アドレスバーの画面に正しい URL を記載した画像を強制的に表示して、あたかもアドレスバーに正しい URL が表示されているように見せかける手口が発生しています。
これは、アドレスバーの上に別のウィンドウを重ねることで偽装しているかどうかを判別できます。
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SSL 証明書で証明書の所有者情報を確認
最近では、SSL 証明書を持つフィッシングサイトもあり、鍵マークが出ているからといって、無条件に信用できない場合もあります。
SSL 証明書を持つフィッシングサイトを見分けるためには、SSL 証明書で証明書の所有者情報確認する必要があります。
鍵マークをダブルクリックし、表示された [証明書] 画面の [詳細] タブで [サブジェクト] を指定すると、証明書を取得した組織 (企業) の情報を参照できます。
例えば、「O (組織名)」フィールドには、その Web サイトを運営する組織・企業の英語名が表示されます。
確認方法の詳細については、以下の文書をご参照ください。